校長室の生きものがかり⑦

 北海道のタヌキ

 苫小牧南高時代、秋の早朝、公宅のプロパンガス置き場の下にうずくまっているタヌキを発見。前夜から何度も我が家のゴールデンリトリバーのエルが吠えていた原因がこれだとそのとき気付きました。

 弱っているのか身動きもせず、声をかけてもじっとしているだけ。このままここで死なれても迷惑な話。それならば元気を取り戻し山へ返すためにとソーセージを鼻先に持っていくが、臭いも嗅がず無視の状態。しかたなく干し竿でつつくと、さっと川にむかい逃げていきました。弱ったふりをしていたのか、どちらにせよ、これで一安心(笑)

 さて、タヌキとはどのような動物でしょうか。

 北海道に生息するのは日本産タヌキの亜種エゾタヌキ。

ネコ目 イヌ科 タヌキ属 エゾタヌキ(種名)

生息地は北海道の一部で森林や林緑地帯、川や沼沢がある地域に限られる。

食性は一般に狩りはせず地面に落ちている木の実や昆虫、動物の死体など。

夜行性で昼間は巣穴で過ごす。巣穴は自分では掘らず樹木の根元や岩の隙間を利用する。

さて、本州のタヌキとどう違うか考察してみましょう。

色々な例外もありますが、動物に見られる温度適応には、次の法則が知られています。

 ベルクマンの法則~暖かいところの動物は小さく、寒い地方の動物は大きい。これは大型になるほど体表面積 / 体重の値が小さくなり放熱量を少なくするからだと考えられている。

 アレンの法則~耳・首・足・尾など突出部は、寒いところの動物ほど小さくなる。

本州のツキノワグマとヒグマを比較すると上記の法則が当てはまることがわかります。

エゾタヌキは本州のものと比較するといくらか大型ですが、耳などの突出部は目立って小さいとは思われません。